茶箪笥のモリタート

考察は妄言 深読みは趣味

新機動戦記ガンダムWを観た話

はい。


ひょんなことから会社の営業さんにガンダムについてプレゼンされ、
新機動戦記ガンダムW(1995)テレビ放映版全話(49話)と、
続編の新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」を視聴した。

こういったテレビアニメをちゃんと視聴するのは人生で2回目だったのだが、めちゃくちゃ楽しめたので感想やらなんやらを語りたいと思い久しぶりに筆をとった。


そして思った以上に語りたいことが多く文字数が膨れ上がったため前編と後編に分かれてしまった。
前編では主にシナリオについての感想、後編ではキャラクターと好きなシーンについて書いていく。
キャラとかその辺の感想だけ見たい人は後編へ↓
3monopera.hatenablog.com


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ちなみに人生で初めてちゃんと通して視聴したアニメはGo!プリンセスプリキュアです。
プリンセスプリキュアはいいぞ。




■第一話視聴までの道のり


きっかけは本当にひょんなことなので省略する。
とにかくガンダム好きの人間(会社の営業さん)にガンダムWを見てほしいと言われた。

シリーズが好きなら初代を布教するもんじゃない?と思ったが、もし自分も人にファイアーエムブレムを勧めるなら初代を出すかと言われると微妙である。まあゲームはハードやシステムの壁が大きいから同じ土俵で比べるものじゃないな!


とにかく、おそらく営業さんの趣味を全面に押しだしたのだと思われる。
話をきいたところ平成三部作(?)のGガンダムガンダムWガンダムXが大好きらしい。ガンプラの写真も見せてもらった。
多分彼のリアルタイム視聴時代がその辺なんだろうと思う。
どうか1話だけでも観てほしいと頼み込まれ、私は渋々その週の終わりに無料公開されていた1話を視聴した。

ぶっちゃけるとこの時点ではアニメ視聴にあまり乗り気ではなかった。先述の通りアニメを観るという習慣が自分になかったためである。
適当に観て、申し訳ないが合わなかったと謝って話を終わらせようと思っていた。


■即オチ2コマ~第一話の感想~


小題の通りである。
新機動戦記ガンダムW第1話、観てみたらめちゃくちゃ面白かった。


5人の潜入工作員と5体のガンダムが秘密裏に地球に投下されるという始まりがまずアツい。
特殊工作員によるスパイアクションぽいノリもベタベタだけどそれがまた楽しい。

ガンダム5機もそれぞれ個性が出ていて面白かった。
1話の活躍は一瞬だが、一目で機体とパイロットの個性が感じられるのはいい事だと思う。
ヘビーアームズの銃火器フルアタックが浪漫にあふれてて好きです。
あと主人公機ウイングの飛行形態からモビルスーツ形態へのトランスフォームも好き。メカの変形は浪漫。
クルってなるだけでもテンション上がる。

しかしこの秘密裏の作戦が初手から敵側にバレていて、見せ場はあれども開始10分程度であっけなく墜落する主人公機には驚かされた。
その後も主人公(ヒイロ)がヒロイン(リリーナ)に顔を見られて自爆しようとしたり、救急車を奪って逃走したり、リリーナが救急車で逃走するヒイロを見ながら一人で自己紹介したり、後日学園に転校してきたヒイロに自身の誕生日パーティーの招待状を渡したり……

振り返ってみれば筋は通っているような気もするが、まだ1話だというのにあまりにも密度の高いエキセントリック急展開の連続に圧倒されてしまった。

そして何より最後の引きが途轍もない。一部ではとても有名なシーンらしいが、それもうなずける圧倒的なインパクトだった。
私はアレで大爆笑し全話見ることを決めた。
興味のある方はネタバレを見ずぜひ視聴してほしい。
すごかった。すごい。


ジェットコースターのようなスピーディーな展開と大真面目にブッ飛んだ行動を見せる登場人物。
そして最後の引き。
第1話としてとして天才的な構成だったと感じた。

あと作中でかかる曲がすごい好みだった。
いい意味でゲームのバトルBGMぽい感じ。
盛り上がりどころでデンデンとアップテンポの曲が鳴ると気持ちが昂ぶる。


余談だが、W1話視聴後に盛り上がったテンションのまま個人的に気になったGガンダムの1話も観た。
こっちも絶対好きな話とノリだと直感したので年末年始にでも観ようと思っている。
わたしも指パッチンしながらガンダム召喚してえな~

更に余談。
週明け、営業さんにそのことを報告すると非常に喜んでくれ、こちらにだけ要求を飲ませるのも忍びないからと何か自分にも勧めて欲しいと言ってきた。
彼の奥さんがWiiUを持っているのを知っていたのでバチャコンで買える自分の好きな昔のゲームを勧めたのだが、今考えるとそれこそプリンセスプリキュアを勧めればよかったような気もする。


■作品について


そんなこんなで11月の三連休を丸々使い、全話視聴に至った。*1
劇場版?OVA?よくわかってないがその続編であるEndlessWaltz(以下EWと呼称)も次の週に観た。
一話ごとに目まぐるしく変わっていく情勢やバリバリに個性的な登場人物たちから目が離せず、最後まで楽しく視聴できた。


テレビ版の最終話の時点で綺麗にまとまったな~と大満足だったのだが、EWでその上をいく大団円を迎え、視聴後は一言「よかった……」としか言えず放心してしまった。

自分が普段触れる作品が作品なので*2ハッピーエンドやエンターテイメントに弱いのだと思う。
ヌルいと言われようとなんだろうと、たまにはこういう完全無欠のハッピーエンドもいいもんだなと感じ入ってしまった。


あとOPとEDも出来が良くて見ていて楽しかった。

効果音がドゥルドゥル鳴るOPは初めて見たけどPVみたいで面白いし格好良い。
1つ目も好きだが2つ目のOPのガンダム起動!発進!アップ!アップ!ドアップ!の流れがめちゃ熱くて好き。
ヘビーアームズの謎の斜め軌道ミサイルも好き。

EDはリリーナの勝ち気で無邪気な、年相応の女の子って感じがイイ。
彼女は己の血と運命に振り回され大人にならざるをえなくなるので後半になるにつれEDとのギャップに少し切なくなった。


■あらすじについて


以下は軽いネタバレを含む感想になるためご注意されたし。
二十数年前の作品、しかもこんな場末のブログでネタバレに配慮する意味もないと思うのだが気持ちの問題ということで。


大まかなシナリオとしては平和を目指す手段や方法における主義主張のぶつかり合いだと考えればだいたいあってると思う。
超人たちのロボバトル要素もありつつ、話の主軸はどちらかと言うと戦争と平和についての政治的主導権争いのほうにある気がする。

物語は宇宙に住む人(コロニー居住者)と地球の軍事組織(地球連合)が敵対して(というか地球側が一方的に武力で宇宙側を制圧していて)一部の宇宙側の人間が対抗策としてガンダム及び工作員たち(主人公5人+ガンダム5機)を地球に送り込んだ、というところから始まる。
括弧が多い一文だ……
とにかく、これについてはアニメ冒頭のナレーションがすべて。


しかしこの作品、ずっと地球対コロニー及び地球連合対主人公たち、という対立構造で話が進むわけではなかったりする。

戦争の主導権を握る組織が次々と変わり、組織内でもトップがすげ変わったり思想や方針が変わったり、主人公たちは主人公たちで序盤は内ゲバはじめたり敵の敵は敵理論で敵対組織だった人間と一時共闘したり、コロニー側に切り捨てられたり……と状況はどんどんと変遷していく。


そんなこんなで敵も立ち位置もめまぐるしく変わっていく本作品、タイトルをググったら「ストーリー めちゃくちゃ」「意味不明」というサジェストが出てくる。

途中で監督が変わるなんてこともあったらしく、個性的かつ魅力ある登場人物には一定の評価はおけるがシナリオについてはめちゃくちゃ、中盤以降は現場の混乱が伺える怪作という評価っぽい。

まあ怪作は怪作だと思う。
序盤とそれ以降でノリが結構変わるし、ストーリーも中盤以降は五里霧中!という状態が長いし、勢力の変化が目まぐるしいのでめちゃくちゃといえばめちゃくちゃかもしれない。


でも。でもである。
物語的面白さやインパクトを失わないようにしながら戦争と平和に対する思想や方針、混迷し変化していく情勢、立場を変えながら進んでいく登場人物たち、などを適当に流さず最後まで書ききった本作は一定の評価をうけてもいいと思うんだよなあ……

この辺は新機動戦士でなく新機動「戦記」である所以なんじゃないかなと。
ロボットバトルものでありながら話の軸がどちらかというと政治活劇っぽかったのがだめだったのかね。

なんか色々言ったけど深く考えなくてもキャラクターの個性と勢いで楽しめるし、深く考えようと思ったら色々考察もできるいい塩梅のアニメだったと私は思うわけである。


■中盤以降の迷走という評価について考察


そんなこんなで思うところがあるのでその評価が下されるに至った中盤以降についてちょっと考察したい。


評価の高い序盤は戦況に懸念事項こそままあれど、敵対組織がはっきりしておりそこそこ明瞭なストーリー展開であった。

しかし序盤から中盤に入るあたりで、先述の通り味方も敵組織もその基盤が大きく揺らぐ。
地球連合の平和主義だったトップが罠によって殺されて裏方だったOZが台頭し、コロニーはガンダムを切り捨て主人公たちは孤立し……さらにその後も戦況は二転三転していく。

組織内にしても内部抗争にトップのすげ替え、意図せぬ方向に暴走する兵士たち……とかなり生々しい。
コイツを倒せば万事解決!みたいな簡単な状況でもない。
そんな混迷の中、自分の立ち位置も覚束ない主人公たちは懊悩しながらも戦い、己の信ずる平和のためによりよい方向に進もうとあがいていく。

というわけで、応援すべき主人公たちすらどういう方向に向かうべきかわからず転々とスタンスを変えて迷走するため多分視聴者も身の置き所がわからなくなるのだと思う。

それぞれ確固たる方針を見つけるのは終盤に入ってからである。
つまり迷走は20話くらい続く……
彼らは能力がなまじ高いからそれぞれ単独で行動できてしまい、味方という味方もおらずずっと不利な状況だというのも息苦しさを加速させるのかも?


主人公5人の迷走について、とくにヒイロはEWを見るに「迷子」がキャラ造型の根本にあるっぽいので描き方としては正しいと思うのだ。
そも、懊悩する主人公はハムレットから続く近代的自我を持つ主人公の定番の人間像である。

じゃあ何が駄目だったのかって?
作品形態と作品の中盤以降の方向性との相性が絶望的に最悪だったってところじゃないかな……

本作は群像劇的描かれ方をしている。
ずっと一人の心境に焦点を置くことはできないのだ。
複数いる主要人物たちの1人1人の心の動きを追っていくには週に1話しか進まないアニメーション作品はあまりに不利である。1回にフォーカスできる人数なんて限られているし、アニメなのに動きのないメンタル面だけをずっと書くわけにもいくまい。

それにガンダムって子供向けアニメにしてホビー販促アニメのはずだから、毎話ロボの見せ場を作るノルマも絶対あるはずなんだよね……わたしプリキュアで学んだもん……
尺が割けても短時間だし、バラバラに行動しているから一つの陣営をフォーカスしている間の他陣営は数週間放置……

視聴者が状況を追えないし忘れてしまうのもやむなしである。


逆に私がWを終始楽しめたというのは

・中盤の混迷パートが長い
 →一気に見たことで溜めに対する長さをそこまで感じなかった

・情勢も主人公たちのスタンスもどんどん変わるから訳がわからない
 →上記に加え、壁打ち用のTwitterアカウントで感想を垂れ流していたため情報を整理しやすかった

という感じでうまいことストレスポイントをスルー出来た点が大きそう。


まあでも再度主張するが
情勢の変動を書き、
登場人物たちの内面やスタンスの変化も書き、
平和という難しいテーマを主軸に据えてその対立する主義や方法についてそれぞれの問題点や矛盾点を書いた
という真摯さはちゃんと評価すべきだと思う。
その上で最後は話を綺麗に着地させたのだ。私は見ながら感心してた。
本当にいい結末だった。
話の決着はもちろん、ラストの締め方は百点満点でニコニコした。

更にEWは現実ではありえないくらいの大団円になるわけであるが、きれいごとでは済まされない戦争という異常事態を、物語の中でしか実現できないようなきれいごとへ持っていくための説得力は、この失速?低迷?する中盤にあったと思うのだ。
私はあの2歩進んでは3歩戻るような苦境が無ければちょっとうまくいきすぎでは?とひねくれた見方をしてしまっていたはずだ。
積み重ねって大事。


それはそれとして序盤のシリアスな笑いてんこ盛りハイテンション破壊工作アクションパートはめちゃくちゃで楽しかったし、終始あのノリを期待していると15話くらいからノリが違うじゃん!!!!!と言いたくなる気持ちもわかるっちゃわかる。

さっきまでうだうだ語っていたがぶっちゃけこの点が一番大きいと思う。
ポッピングシャワーを食べていたのにいつの間にかパチパチする大納言あずきアイスになってたみたいな。

展開の奇天烈さは鳴りを潜めても登場人物たちの奇天烈さはそのまんまなんですよ。
味は違うのにめっちゃパチパチする……

話の息苦しさを登場人物たちの個性で緩和してて楽しいと思うけどね。
それは無茶だろ……みたいな展開もあの奇天烈な人たちだからしょうがねえな!と思えるし、まさしくアニメ的で好き。
ああいうケレン味は文章になったとたん死ぬほど陳腐化するから映像作品の強みだと思う。
とは言えちぐはぐに感じられてしまうのもやむを得ない。大納言もおいしいけど食べ終わった後の感想はパチパチにすべて持ってかれるみたいな……

長ったらしくだらだら書いてきたが、

結論:私は楽しかった。

ということで。次の話題に移ります。


■EWによる戦いの決着


ここまで何度もEWのラスト最高!と主張してきたわたしであるが、なにがそんなに良いと思ったのか。

TV版で描ききれなかった、疑問として残った部分をきちんと補完しつつ、TV版の上を行く決着をつけてくれた点である。
当代の戦争の戦後処理だけでなく、戦争そのものの根本的な解決を描ききるとは思っていなかった。

MSが歴史に再登場することはなかった、と言い切れるのは宇宙世紀*3と別軸の独立した世界線だからこそできたことだろうし、上手く締めた!やったぜ!って感じだった。


無論TV版のみでも綺麗に纏まってはいたのだ。
迷子の死に急ぎマン・ヒイロは迷いを捨て「死なない」と決めた。
戦艦落としも阻止できた。
コロニーと地球は和平を結んだ。
リリーナはヒイロの出会いへの意趣返しを叶えた。コレは本当に最高の締めだった。

しかし解決したのはあくまで主人公たちの時代に起きた戦争だ。いつかまた戦争が起こる可能性は常に孕んでいる。
それが悪い訳じゃないし、物語の決着として最終回視聴後の私は十分に満足していた。
戦争根絶とかそういうのはぼかして終わらせるのが一番きれいだよな~と当然のようにそういうものと納得していた腑抜けた視聴者わたしは、逃げの部分と向き合ってその後の世界は平和になったよ!と断言するまで描き切ったEWにやられたぜ!と膝を打ったのだった。


それともうひとつ。
TV版で一つだけ、主人公たちガンダムの必然性がなかったことについてが気になっていた。
負の連鎖を断ち切り、戦争の終結と平和のために尽力し、多くの人の心を動かしたのはガンダムとそのパイロットたちである。

しかし「世界に平和がもたらされました」という物語の決着は、彼等やリリーナにしかできなかった事という訳でもない。
謀殺さえなければ地球連合のノベンタ元帥がもっと早くに成していたかもしれないことだった。

それが彼らでなければならなかった答えは作品のキーワードでもある「敗者」という部分にありそうというところまでは至ったのだが、その敗者ってなんなんだ?というのがどうにもわからなかった。
作中においてガンダム勢は圧倒的な能力を持ちつつも数に押されて常に敗走続きであった。「負け続ける戦いは得意」と自虐するレベルである。
これの意味するところをなかなか見出だせず頭を悩ませていたのだが、その「敗者だからこそもたらせたもの」が何なのかをEWにて見ることが出来たのだ。

TV版で頭を悩ませていた部分に明確な回答を出されて私はもう大喜びだった。
脳内補完でこじつけて自己完結するのは得意だが、やっぱり作中で答えを出してもらえるほうが収まりがいいもんな。


つまるところ、一人の実力者によって主導される平和など脆いものなのだ。その人がいなくなった瞬間瓦解するのだから。
それは既に作中20年前の真ヒイロ・ユイ暗殺事件でわかっていた通りである。

民衆は鮮やかな勝利者や指導者についていくけれど、一人のカリスマに依存した平和はその瓦解もまた早い。
戦力の縮小と廃絶を目指したノベンタ元帥も、トレーズの謀殺がなくとも改革の途中で連合の反対派や怒りの収まらないホワイトファングに暗殺されていた可能性もある。

そうしてまた平和は崩れ去り……と恒久的に覇権争いの戦いが繰り返されるわけである。
戦争・平和・革命というエンドレスワルツ。いや~うまい表現ですな。
ドロシー嬢がTV版作中で結果ではなくそこに行くまでの行為に価値がある、と言っていたのもまさにだと思う。
点としての平和は幾度もあっただろうが、その過程に何らかの変化がなければまた指導者が倒れ・革命が起こり・戦争がはじまり……という三拍子が無限に続いていくだけ。

その流れを断ち切るにはこれまでと違う何かが必要となるわけだが、それは時代の勝者やカリスマ的指導者による導きではなく民衆一人一人の自覚と行動だったと。

真に恒久の平和を目指すためには指導者に付き従うのではなく、民衆一人一人が立ち上がらねばならない。
そして民衆の蜂起は敗者に心打たれるところから始まる!というわけで。
その自覚を持たせたのは負けながらも平和のために戦い続けたガンダムだったという。

ガンダムそのものは忌むべき戦争の兵器だが、敗北を繰り返し時に虐げられながらも戦ってきたガンダムパイロットたちのその行為には平和に向かうための意味があったという結果はすごくいいな~と思った。

平和への方法論を模索したTV版のストーリーと負け続きのガンダム勢に最高の説得力を持たせた結論の持っていき方に私はひたすら興奮した。

夢のような話ではあるが、本当にきれいな終わりだったと思う。

まあなんか監督が途中で変わったんだし頑張って辻褄合わせたのかもしれないけど、創作作品で大事なのはいかに自然に後付けしていかに綺麗に風呂敷を畳むかなので……


ちなみにEWは映像ももの凄かった
ガンダムモビルスーツたちがヌルヌル動き、カメラワークまで凝っていて目が楽しいったらない。
めちゃくちゃ格好良かった。

個人的にはコロニーに潜入する際にサリィさんたちが放ったミサイルの弾道とカメラワークや、トールギスビームサーベルで宇宙船を切った時の熱で溶けて縮れる鉄板の動きが最高にフェチだった。

あと機体の蓄積した傷がちゃんと描かれてるのとか、ボロボロのゼロがバスターライフルの衝撃に耐えきれず自壊していくところとか……最高でした……
無機物の崩折れていくさまってもののあはれって感じでイイ。

シナリオも映像も素晴らしく、本当に見てよかったな~と思った。


好きなシーンについてなど、まだまだ語りたいことがあるがこの時点で相当長い!
後編に続く!
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*1:興味のある方はバンダイチャンネルを是非。初月無料で見放題だったよ。

*2:筆者は主に昭和文学、とりわけ戦後文学を好んで読んでいる。読んではいるが間違っても現代の娯楽作品的楽しみ方をするものでも綺麗な結末を望めるものでもないのだ。好きだけども。

*3:アムロたちの登場するガンダムシリーズの総称。Wはそれと違う世界線、いわゆるアナザーと呼ばれるものらしい。